的中率99.73%?売買サインがわかるボリンジャーバンドの使い方
ボリンジャーバンドの例
正規分布
為替レートがボリンジャーバンド内のどこにあるのかに注目しよう
ボリンジャーバンドのラインに沿って為替レートが動く「バンドウォーク」
バンドウォーク
バンド幅が収束した状態「スクイーズ」
スクイーズ
バンド幅が拡大する「エクスパンション」
エクスパンション
ボリンジャーバンドは使えない?株での設定例&隠された欠点とは?
ボリンジャーバンドは中心にある移動平均線「ミッドバンド」を中心に、
上に プラス1σ、2σ、
下に マイナス1 σ 、2 σ
の合計5本の線(バンド)を使って表されるテクニカル指標です。
σ(シグマ)とは、標準偏差のことで、一定期間の株価のばらつき度合いを示したものです。
そして、「統計上、移動平均線±1σ内には約68.27%、±2σ内には約95.45%の確率で株価が分布している」という考えを基に、ボリンジャーバンドを活用して株価の水準を見ます。
1.ボリンジャーバンドの見方
1つは、バンド幅の広がりを見る方法です。バンドの幅が狭い状態がしばらく続いた後、株価が上下いずれかに放れると、株価は放れた方向に大きく動き出すという習性があります。
これを、トレンド転換のシグナルと解釈し、相場の放れた方向に追随する形で買い(売り)を仕掛ける、というのがバンド幅の広がりを使ったトレード法です。
もう1つは、株価とバンドの上下限を比較する方法です。
先ほど見たように、「株価は移動平均線±1σ内には約68.27%、±2σ内には約95.45%の確率で分布している」というボリンジャーバンドの考えから、株価が+2σ(-2σ)の線に達した時、もしくは突破した時を買われすぎ(売られすぎ)と判断し、買いもしくは売りを仕掛けます。
【参考:株価チャートとボリンジャーバンド(25日)】 (ピンク:±1σ、赤:25日移動平均線、青:±2σ) |

2.ボリンジャーバンドは使えない?検証してみた!
ⅰ.ルール詳細(ボリンジャーバンドの設定)
【買いルール詳細】
【売りルール詳細】
ⅱ.検証結果(ボリンジャーバンドの有効性の検証)
運用資産の推移
3.ボリンジャーバンドの有効性&欠点
資産曲線が概ね右肩上がりの曲線となっており、「終値がボリンジャーバンド(25日)の-2.0σを下回ったら買いで、+2.0σを上回ったら売り」は、それなりに 有効なルール だと見て取れます。
また、勝率63.75%、平均損益1.61%、PF1.321となりました。
勝率は6割を超え、平均損益もプラスですので、ボリンジャーバンドを使ったルールは、統計的にはやや有効な結果と言えるでしょう。
しかし、運用資産の推移をみると、下落相場でうまくボリンジャーバンドを機能することができていない欠点もあります。
その場合には 「RSI」 や 「移動平均乖離率」 等のテクニカル指標と組み合わせることで、ボリンジャーバンドを使ったルールはより利益が期待できる戦略に変化します。
このボリンジャーバンドは、とても使い勝手の良いテクニカル指標ですので、ぜひ、「ボリンジャーバンド」に注目してみるとよいでしょう。
このeBookは 直近22年分の株価データ を集計して、
・日本株がもっとも上がりやすかった月、下がりやすかった月
・時期折々の上がりやすかったセクター、下がりやすかったセクター
など、実績が豊かな注目セクター・注目銘柄を 全98ページ にわたって細かく解説しています。
西村剛(にしむらつよし)
フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。
著書に『株3年生の教科書(総合科学出版)』、『株2年生の教科書(総合科学出版)』、『実戦 空売りトレード(明日香出版社)』
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