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フロー計算書の基本

フロー計算書の基本
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★オンラインLIVEセミナー★ オンラインLIVEセミナー【名古屋主催554】★新企画★1日でわかる!資金管理とキャッシュ・フロー計算書

企業は、どの程度のキャッシュを持つべきでしょうか?キャッシュは多ければ多いほど良いのでしょうか?また、どの程度の借入を行うべきでしょうか?借入は少なければ少ないほど良いのでしょうか?このような財務管理は、企業にとって極めて重要です。本セミナーの前半では、財務管理の基本である、キャッシュと借入の適正値の考え方を解説します。
また、P/LやB/Sは読めても、キャッシュ・フロー計算書はよく分からない、という方が多いようです。本セミナーの後半では、上場企業のキャッシュ・フロー計算書をサンプルに、その読み方や構造について解説します。また非上場企業でも簡単に作成できる、簡便的なキャッシュ・フロー計算の作り方についても説明します。
なお、本セミナーは、P/LとB/Sをある程度分かる方を対象にしていますのであらかじめご了承ください。

【本セミナー受講のゴール】
・現預金と借入の適正値の考え方がわかるようになる
・キャッシュ・フロー計算書(間接法)を読めるようになる
・キャッシュ・フロー計算書から会社の成長段階を読み取ることができるようになる
※本セミナーでは間接法によるキャッシュ・フロー計算書のみを扱います

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【ご受講にあたっての注意事項】
〇本講座には、ご自身のパソコン、スマートフォンやタブレットを用いた、オンライン
LIVEセミナーの視聴環境が必要です。
〇 本セミナーでは視聴に際し、受講者のメールアドレスが必要です。
受講者以外の方がお申込み手続きをされる場合には、お申込みページ内の
『受講者E-mail』又は『ご連絡事項』に受講者のメールアドレスの記載をお願いします。
〇著作権保護の為、共有IDでのご利用や、画面を投影してのご利用など、受講者ご本人以外
の視聴はお断りいたします。
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  • ※ 2020年6月8日以降お申込み実施の方は、派遣責任者のログインIDで ログインの後、お申込みください。

★受講者の声★

  • ・PPMと関連性、事業計画など簿記や税理士のテキストでは学べないキャッシュフロー計算書の性格を大変分かりやすく教えて頂けてありがたかった
    ・実際の企業のキャッシュフロー計算書を読みながらだったのでわかりやすかった
    ・とにかくわかりやすく言葉を選んで説明してくださり、ついていけないという場面がなかった
    ・講師の望月さんが落ち着いた話しぶりで聞きやすい
    ・粉飾決算の例を見れたことが勉強になりました。
    ・キャッシュフロー計算書が与信管理にとても役立つことがためになった
    ※同講師、他地区開催セミナーより

ジャンル 経理・財務・税務
対象者 経営者・経営幹部・経理部門の皆さま
開催日時 2021年12月07日(火)10:00~17:00
講師 望月 明彦
会場 オンラインLIVE形式(Zoom使用)にて開催 会場マップご案内
受講料 【受講料】
SQUET特別会員 26,400円 フロー計算書の基本
SQUET一般会員 29,700円
会員以外 35,200円
※テキスト代、消費税等を含みます。昼食のご用意はございません。
※複数名割引サービスにつきましては、2018年度をもちまして終了いたしました。

◆◆受講お取消しについて◆◆
キャンセルをご希望の場合は、
Eメール([email protected])にてご連絡ください。
入金済みの受講料を全額ご返金いたします。
ただし、テキスト受領後(開催の3日営業日前までに
メールまたは郵送にてご案内予定)のキャンセルは、
ご入金の有無にかかわらず受講料を申し受けますので、
よろしくお願いいたします。
代理の方にご受講いただくことは可能です。
なお、他のセミナーへのお振り替えはいたしかねますので、ご了承ください。
●受講申込み後、「請求書」をご郵送いたします。
届かない場合は TEL 052-307-1105 までお問い合わせください。

講師プロフィール

カリキュラム

Ⅰ 資金管理 編
1.黒字倒産が起こる理由
(1)黒字倒産はなぜ起きるのか?
(2)なぜ利益とキャッシュが一致しないのか?

2.現預金の適正値の考え方
(1)現預金が多いと何が問題なのか?
(2)現預金の適正値の考え方

3.借入の適正値の考え方
( 1)借入が少ないと何が問題なのか?
(2)借入が多すぎるか?負債月商倍率の考え方
(3)借入が多すぎるか?債務償還年数分析の考え方

4.運転資金の基本
( 1)運転資金の意味は?
( 2)なぜ売上が拡大すると運転資金が増えるのか?
( 3)なぜ現金商売はつぶれにくいのか?

5.キャッシュ・コンバージョンサイクルの基本
( 1)キャッシュ・コンバージョンサイクルの意味は?
( 2)キャッシュ・コンバージョンサイクルの計算方法

Ⅱ キャッシュ・フロー計算書 編
6.「3つのキャッシュ」の流れを読み取る
( 1)家計はうまく回っているのか?
( 2)キャッシュ・フローの理想形は?
( 3)キャッシュ・フローから成長ステージを見極める

7.「キャッシュ・フロー計算書」の実物を見てみる
( 1)キャッシュ・フロー計算書を読むときの大原則
( 2)キャッシュ・フロー計算書を読んでみる

8.「キャッシュ・フロー計算書」の構造を理解する
( 1)資金調達したらどうなる?
( 2)固定資産を購入し、減価償却したらどうなる?
( 3)商品を掛けで仕入れたらどうなる?
( 4)商品を掛けで売ったらどうなる?

9.「キャッシュ・フロー計算書」を作って、分析してみる
( 1)B/SとP/LからC/F計算書を作成する (まとめ)
( 2)【演習】 簡易版のキャッシュ・フロー計算書の作成
( 3)キャッシュ・フロー計算書の基本的な分析手法を理解する

10.粉飾して利益を増やしても、キャッシュ・フローは増えないのか?
( 1)減価償却費を減らしたらどうなるか?
( 2)架空売上を計上したらどうなるか?

11.【演習】キャッシュ・フローから企業を当ててみよう

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【オンラインLIVEセミナー視聴環境について】
●視聴には、以下の視聴推奨環境が必要です。
<PC>Firefox 最新版、Chrome 最新版、Safari 最新版、Internet Explorer11 以上、
Edge最新版
<スマートフォン/タブレット>Android5以上 Chrome、iOS 10.0以上 Safari
●データ通信容量については受講者ご自身で確保をお願いします。
●オンラインLIVE セミナー当日の受講環境は以下にご留意ください。
<会場>騒音が入らない書斎やリビング、貴社施設内など、周辺環境の静かな場所でご参加
ください。カフェなどのオープンスペースはご遠慮ください。
< PC >以下のOS 要件を満たしたパソコンの使用を推奨します。
Windows:Windows7 以上、Macintosh:Mac OS X フロー計算書の基本 以上
※ACアダプターはコンセントに挿し、電源を確保してください。
※有線LANまたはWi-Fi接続を推奨します。
<ネットワ-ク>通信速度30Mbps 以上を推奨
※公衆・フリーWi-Fi、テザリングの利用は、接続が不安定になるため推奨しません。
■通信速度を測定する方法■
Googleの検索窓に「スピードテスト」と入れて検索すると、通信速度を測定することが
できます。
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フロー計算書の基本

1 勘違いされやすい「キャッシュ・フロー」と「資金繰り」

2 「キャッシュ・フロー」の意味にだまされるな!

まずは、キャッシュ・フローです。キャッシュとは「お金」のことですよね。そこは問題ないと思います。フローは「流れ」のことです。ですから、キャッシュ・フローとは「お金の流れ」を意味します。
中小企業も「キャッシュ・フロー経営」をしていくことが大事ですが、実際にはどのようにして自社のキャッシュ・フロー(お金の流れ)を見ながら経営をしていけばいいのでしょうか?
残念ながら、決算書を見てもキャッシュ・フロー(お金の流れ)は分かりません。決算書とは、貸借対照表と損益計算書のことです。貸借対照表は「資産と借金のバランス」を見るための表です。損益計算書は「儲け」を見るための表です。ですから、貸借対照表と損益計算書を見たところで、キャッシュ・フロー(お金の流れ)は誰にも分からないのです。そこで「キャッシュ・フロー計算書」という中小企業にはあまり馴染みのないものが登場してきます。

では、「キャッシュ・フロー計算書」の本当の姿とは何なのでしょうか? それは「 お金の増減バランスを見るための表 」です。では、お金の何と何の増減バランスを見るのでしょうか? その答えは、次の3つです。

キャッシュ・フロー計算書」のひな型の画像です

キャッシュ・フロー計算書の簡単な事例の画像です

まずは、一番下にある「キャッシュの増加額」を見てください。A社もB社も会社全体のお金の増減だけを見れば11億円の増加です。A社もB社も全く同じですので、これだけ見ていてもA社とB社の違いが分かりません。そこで、それらの内訳として、お金の3つの増減バランスについても見ていきたいと思います。
まずはA社から見ていきましょう。本業でのお金の増減を見ると2億円の赤字ということが分かります。ところが、株や不動産を売ったことによって5億円のお金が増えています。さらに借入をして8億円が増えています。その結果、会社全体で見ると11億円のお金が増えたということです。
次に、B社を見てみましょう。本業で9億円の黒字です。株や不動産を売ったことによって増えたお金は1億円しかありません。そして借入でも1億円しか増えていません。その結果、会社全体で見ると11億円のお金が増えたということです。
ここでちょっと考えてみてください。もしあなたが投資家であったなら、A社とB社のどちらの会社に投資をしたいと思いますか? 普通に考えれば本業に強いB社に投資しますよね。「キャッシュ・フロー計算書」は何を隠そう、この投資判断をするためのものなのです。

ここまでお読みになれば、気付かれたことでしょう。 「キャッシュ・フロー計算書」は投資家向けの情報であり、経営者向けの情報ではない ということです。
特に勉強家の中小企業経営者にありがちなのですが、「うちもキャッシュ・フロー計算書を作ってキャッシュ・フロー経営をしないといけないと思っています」という考えです。このような方には筆者は常々こう言っています。「キャッシュ・フロー計算書は作らなくていいですよ。あれは投資家向けの情報であって経営者向けの情報ではないからです。上場会社は、法律により(投資家のために)作らないといけないことになっていますが、上場していない中小企業は作る義務はありません」と。

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3 「資金繰り」とはそもそもどういう意味なの?

ここから話がガラッと変わります。ここまでの話では「キャッシュ・フロー計算書」は、先々の経営判断の材料にはならないということでした。それでは、どのようにすれば、お金の流れをつかむことができるのでしょうか? 何を材料にして先々の経営判断をしていけばいいのでしょうか? その答えが「資金繰り」です。

中小企業経営者に「資金繰りはきちんとやっていますか?」と聞くと、「はい、やっています。金融機関には折り返しで融資できるように話はしています」という声をよく聞きます。「ということは資金繰り表をきちんと付けているのですね?」と聞くと、「え~、そういうのはあるにはあるけど……」と急に歯切れが悪くなることが多いのです。
「資金繰り」は「どうやってお金を借りるのか?」という意味ではありません。 「資金繰り」は「予測」すること です。何を予測するのかというと、お金の流れを予測します。お金の流れとは、先々の日々のお金の「入り」と「出」と「残り」のことです。そのお金の流れを予測した結果、例えば、4カ月後の仕入代金が1000万円足りなくなりそうであれば、お金を借りることを検討します。つまり、資金繰りは、まず予測ありきなのです。資金繰り=予測といってもいいでしょう。予測あっての借入ということになります。

資金繰り表の例を示した画像です

簡単に説明します。エクセルで、1カ月分を1シートとし、12シート(1年分)を作成し、見込み(予測)の数字を1年先まで入力してしまいます。実際に動いた実績の数字については、見込み(予測)の数字を上書きして修正します。そのようにしていけば、「〇月〇日にいくらお金が足りなくなるのか?」、あるいは「〇月〇日にいくらお金が余っているのか?」ということが、誰が見ても一目瞭然になります。そのため支払い直前ギリギリではなく、何カ月も前に打つ手が明確になります。対策が立てやすく、気持ちに余裕を持って資金繰りができるようになります。白色は「入り」、黄色は「仕入」、緑色は「経費」、青色は「税金」、茶色は「返済」としています。ちなみに、この資金繰り表は「どんぶり大福帳®」と名付けました。
なお、この「どんぶり大福帳®」は、 こちらからダウンロード できます。

3分でわかる!キャッシュフロー計算書をやさしく解説します

フロー計算書の基本

著者

伊達敦が、キャッシュフロー計算書をわかりやすく解説します。
・商社勤務20年の実務家です
・出版した決算書関連のビジネス書は、海外でも翻訳されています
・ 主な著書「まだ若手社員といわれているうちに知っておきたい会社の数字」
講談社刊
・中小企業研修協会&中小企業コンサルティング事務所代表

キャッシュフロー計算書とは、お金の動きのことです

  • 会社にキャッシュ(現金など)が入ってくることを「キャッシュ・イン」といいます。
  • キャッシュが出ていくことを「キャッシュ・アウト」といいます。

キャッシュフロー計算書をイメージしましょう

フロー計算書の基本 フロー計算書の基本
入金
おこづかいの入金 25,000
出金
お弁当代15,000
お茶代・タバコ代 6,500
その他の支出 3,000
現在残高 500

会社のキャッシュフローもおこづかい帳と基本は同じです。
会社の場合は「金庫」をイメージするとよいでしょう。
会社のお金の動きと残高を知るデータがキャッシュフロー計算書(Cash Flow statement)です。
略して (C/F)です。

予測財務諸表の作り方とは?株式譲渡・事業譲渡の準備に必須となる重要な財務情報の整理プロセスを解説します!

- 運転資本: 売上連動(または売上原価連動)で作成
- 固定資産: 直近残高、設備投資予測、減価償却費のローリング表を作成して計算
- 借入金: 利益予測と運転資本推移や設備投資計画などから資金需要を考慮し、一定のロジックで残高予測
- 現預金: 利益予測、運転資本、設備投資、借入計画などを踏まえ予測し、CF計算書との整合を検証
- その他資産負債: 個別に予測できるもの以外は、横置きまたは売上連動
- 純資産: 直近の純資産残高をベースにPL純利益予測と配当計画から計算

Step3: CFの予測

PLの予測

費目別の基本的な仮定の置き方

勘定科目

基本的な考え方

予測方法の例

BSの予測

運転資本

フロー計算書の基本

固定資産

純資産

CFの予測

予測財務諸表は、PLのみを作成するケースが多いですが、 売手の立場でのM&Aを検討する場合には、買手に対する情報提供を目的に財務三表(BS・PL・CF)の予測値を準備しておくことが望ましい と言えます。

具体的には、DCF法による評価のため、買収後の必要資金の分析、各種経営指標の算定など、 買手にとっては重要な情報を整理するにあたって、財務三表が整えられている方が望ましい 場合が多くあります。

さらに、 フロー計算書の基本 場合によっては、将来情報の提供を行うことで前向きな見通しが買手に評価されることや、そのような予測値の策定を行える財務面の能力があることがプラスに評価される可能性 もあります。

弊社では、 売手の依頼者様に対して、譲渡の事前準備からサポートさせていただくことが可能 です。
一般的に難易度が高いとされる一部事業の譲渡であっても豊富な支援経験を有しているため、予測財務諸表の作成、契約交渉、その他各種論点整理をフルスコープで支援させていただきますので、ご不明点等がありましたらまずはお気軽にご相談ください。

最低限おさえておきたい~連結キャッシュ・フロー計算書の基礎知識

連結キャッシュ・フロー計算書は、1会計期間におけるキャッシュ・フロー(資金の増減)の状況を利害関係者に報告するために作成される財務諸表です。連結キャッシュ・フロー計算書は、連結財務諸表の1つではありますが、連結貸借対照表や連結損益計算書といった他の連結財務諸表とは作成方法が異なります。
連結キャッシュ・フロー計算書は、他の連結財務諸表のように連結仕訳を積み上げて作成するわけではないからです。
そんな特殊性もあり、上場企業の経理担当者の中でも作成できる方は非常に少ないのが実情ではないでしょうか。
今回は細かい論点の説明を省略し、連結キャッシュ・フロー計算書に関する基本的な内容をお伝えします。

連結キャッシュ・フロー計算書の作成目的

まずは、なぜ連結キャッシュ・フロー計算書が必要となったのか、その作成目的についてお話しします。
連結キャッシュ・フロー計算書は、2000年3月期から金融商品取引法で開示が義務付けられるようになりましたが、第1四半期及び第3四半期においては、作成を省略することが認められています。ただし、第2四半期においては、第2四半期連結累計期間に係る連結キャッシュ・フロー計算書を開示しなければなりません。
同計算書の作成が必要となった理由は、 損益計算書がキャッシュ・フローから離れてしまったため です。
損益計算書は、1会計期間の経営成績を測定するために発生主義に基づいて作成されますが、期間損益を適正に計算することを重視しているうちに、キャッシュ・フローからどんどん離れていき、キャッシュ・フロー情報を読み取ることが難しくなってしまいました。利益の計上は必ずしもキャッシュの増加につながるわけではないので、損益計算書上は利益が出ているのに手元の資金がなくなり黒字倒産する会社も多数あります。
このような背景から、キャッシュ・フロー情報に特化した財務諸表である連結キャッシュ・フロー計算書が必要となったのです。

連結キャッシュ・フロー計算書の作成方法

次に連結キャッシュ・フロー計算書の作成方法についてお伝えします。
連結キャッシュ・フロー計算書の作成方法には、 「原則法」と「簡便法」の2つの方法があり、会社はどちらの方法を 採用してもよいことになっています。
「原則法」とは、親会社及び子会社の個別キャッシュ・フロー計算書を単純合算し、連結会社相互間におけるキャッシュ・フローに係る内部取引を相殺して連結キャッシュ・フロー計算書を作成する方法です。
これに対して「簡便法」とは、個別キャッシュ・フロー計算書は作成せず、連結貸借対照表の前期末残高と当期末残高の差額、当期の連結損益計算書や当期の連結ベースでの各勘定科目の増減明細などをもとに連結キャッシュ・フロー計算書を作成する方法です。
「原則法」は、親会社及び子会社がそれぞれ個別キャッシュ・フロー計算書を作成しなければならず、連結会社相互間のキャッシュ・フロー取引の相殺が煩雑になることから、 実務上は「簡便法」を採用する会社が多いのではないかと思われます。

連結キャッシュ・フロー計算書の表示方法

次は連結キャッシュ・フロー計算書の表示方法についてお話しします。
上の図のとおり、連結キャッシュ・フロー計算書の表示方法としては、「直接法」と「間接法」という2つの方法があります。
両者の違いは、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の表示方法であり、いずれの方法を採用しても「投資活動によるキャッシュ・フロー」と「財務活動によるキャッシュ・フロー」の表示方法に違いはありません。
「直接法」は、営業収入、原材料または商品の仕入支出、人件費支出並びにその他の営業支出と主要な取引ごとに連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを総額で表示する方法です。
一方の「間接法」は、連結損益計算書の税金等調整前当期純利益をスタートとして、減価償却費などのキャッシュの増減を伴わない非資金損益項目、営業活動に直接関係する資産(売掛金やたな卸資産など)・負債(買掛金など)の増減額などを調整して、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを表示する方法です。
「直接法」は主要な取引ごとに資金の出入りを表示するため、キャッシュ・フローの状況を読み取りやすいという長所がある反面、作成するのに大変手間がかかるという短所があります。
「間接法」は連結損益計算書の税金等調整前当期純利益を起点として、非資金損益項目や営業活動に直結する資産・負債の増減額などを加減算してキャッシュ・フローの状況を間接的に表示することから、資金の出入りに関する情報が分かりにくいという欠点がありますが、連結貸借対照表や連結損益計算書などに基づいて比較的容易に作成できるという利点があります。
そのため、 ほとんどの会社は「間接法」を用いて連結キャッシュ・フロー計算書における「営業活動によるキャッシュ・フロー」の表示を行っています。

連結キャッシュ・フロー計算書の仕組み

続いて連結キャッシュ・フロー計算書の仕組みについてお伝えします。
連結キャッシュ・フロー計算書は、企業の活動を「営業活動」・「投資活動」・「財務活動」の3つに分けて作成します。
これらの活動から得られるキャッシュ・フローのことを、それぞれ「営業活動によるキャッシュ・フロー」、「投資活動によるキャッシュ・フロー」、「財務活動によるキャッシュ・フロー」といいます。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」の区分では、商品の販売による収入や商品の仕入れによる支出といった本業から生じる資金の増減額を表示します。この区分では、法人税等の支払額といった投資活動と財務活動のいずれにも分類できない項目も記載されます。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」の区分では、固定資産・株式などの取得による支出や売却による収入などから生じる資金の増減額を表示します。この区分からは会社が将来のためにどのくらいお金を使ったかを読み取ることができます。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」の区分では、借入れによる収入や借入金の返済による支出といった資金の調達や返済による資金の増減額を表示します。
ここで、連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている情報を読み取るうえでの注意点があります。
同計算書に記載されているすべての活動でキャッシュがプラスになっていれば優良企業だというわけでもありません。
一般的には、成熟期に入った企業は営業活動によるキャッシュ・フローが黒字、投資活動によるキャッシュ・フローと財務活動によるキャッシュ・フローが赤字というパターンが多いと言われています。本業が好調でキャッシュが増え、将来の利益につながる設備投資などが積極的に行われ、余剰資金が借入金の返済や株主への配当金の支払いなどに充てられるからです。
連結キャッシュ・フロー計算書における営業活動・投資活動・財務活動のキャッシュ・フローの赤字と黒字のパターンについては、表面的に眺めるだけでなく、前年からの変化や中身などについて総合的な視点から分析する必要があるかと思います。

連結会計の中でも連結キャッシュ・フロー計算書の作成業務においては、固有の知識やスキルが必要となり、担当者への引継ぎがしづらく作業が属人化しやすいといった特徴があります。 フロー計算書の基本
しかし、 経理担当者が連結キャッシュ・フロー計算書の基本を学習するとともに、業務を細分化し作業の難易度に応じて、経理部内にて役割を分担するといった工夫によって、属人化を防ぐことができると考えます。
本ブログを連結キャッシュ・フロー計算書に関する基本の理解に役立てていただきたいと思います。

■連結キャッシュ・フロー計算書の作成目的
損益計算書がキャッシュ・フローから離れてしまったことで、キャッシュ・フロー情報を読み取るのが難しくなり、黒字倒産する会社が多数発生したため、キャッシュ・フロー情報に特化した財務諸表が必要となった。
■連結キャッシュ・フロー計算書の作成方法
連結キャッシュ・フロー計算書の作成方法には、「原則法」と「簡便法」の2つの方法があり、会社はどちらの方法を採用してもよいことになっている。
■連結キャッシュ・フロー計算書の表示方法
連結キャッシュ・フロー計算書における「営業活動によるキャッシュ・フロー」の区分に係る表示方法としては、「直接法」と「間接法」の2通りあり、ほとんどの会社は「間接法」を採用している。
■連結キャッシュ・フロー計算書の仕組み
連結キャッシュ・フロー計算書は、企業の活動を「営業活動」・「投資活動」・「財務活動」の3つに分けて作成する。

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